【9日付CBSニューヨーク】ニュージャージーのフィル・マーフィー州知事がコミュニティカレッジの無償化に向け動いている。
同知事は、知事選キャンペーン中から同州のコミュニティカレッジの無償化を推進してきたが9日、「全ての人が無料で幼稚園からコミュニティカレッジまでの教育を受けることができる州を目指す」と改めて明言。同政策が実現すれば全米初となる。同知事はまた、無償化に向け2019年度の州予算に5000万ドル(約53億4000万円)を計上している。
ニュージャージー・カウンティー・カレッジ協会のジェイコブ・ファーブマンさんは、「高い授業料が進学への妨げとなっていることが多く、無償化でより多くの人が大学教育を受けられるようになる」と歓迎。一方で、義務教育以外の教育は州憲法に記されている「権利」ではない、など州民からは疑問の声も上がっている。
同州議会のクリストファー・ベイトマン上院議員(共和)は「無償化した分の授業料を州民が税金で負担することになる」と反対している。
同知事によると、コミュニティカレッジの無償化は今後3年で実現可能だというが、幼稚園は設備投資が必要なことから実現にはさらに時間がかかる見通し。