幼児2人刺殺、子守りに有罪判決 「報いを受けるべき」

 【18日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】マンハッタン区のニューヨーク州高位裁判所は18日、マンハッタン区アッパーウエストサイドのアパートで幼児2人を殺害したとして、殺人罪で起訴されていた女に有罪判決を下した。
 ルル・クリムちゃん=当時(6)=をダンス教室に連れて行く予定だった子守りのヨセリン・オルテガ被告(55)は、2012年10月25日、クリムちゃんと弟のレオ君=当時(2)=を同区西75丁目の2人の自宅の風呂場でキッチンナイフで刺殺し、遺体を浴槽に入れた。当時3歳だったネッシーちゃんを連れて外出していた母親のマリナさんが帰宅した際、同被告はナイフで自分の手首を切り、喉を刺そうとしていたという。
 16日の最終弁論で、弁護団は、同被告は精神障害者だったと主張していたが、検事は、「被告は自分がしていることを十分に理解し故意に犯行に及んだ。子どもたちの命を奪うことが目的だった」と反論していた。
 2カ月の審理の後、陪審団による評決は1日で確定。殺人罪で有罪となった同被告は、終身刑を科される見通し。量刑言い渡しは5月14日。
 同被告には息子がいたが育てられず、4歳のころからドミニカ共和国の妹に預けており、マリナさんの境遇を妬み憎んでいたという。
 判決後、マリナさんは同被告に「悪人」「報いを受けるべき」などと叫び、夫ケビンさんは涙を流した。