【26日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】マンハッタン区の地下鉄ユニオンスクエア駅で20日、メキシコ移民のルイス・ロペスさんを線路に突き落としたとして、NYPDは26日、スタテン島在住のウィリー・アメス容疑者(47)を逮捕した。
NYPDによると同容疑者は、トランプ大統領のスローガンである「Make America Great Again(米国を再び偉大に)」と書かれた赤い帽子を被り、面識のないロペスさんに対し「メキシコ人は麻薬を密輸し、米国人の仕事を奪っている」などと罵声を浴びせ、ホームに突き落とした疑いがある。
頭から落ちたロペスさんは意識を失いかけていたが、線路に飛び込んだ友人によって救助された。ベルビュー病院で治療を受け、命に別状はないという。
同容疑者は2008年にデリで客に漂白剤をかけた疑いで、11年には窃盗未遂容疑での逮捕歴がある。また15年にはゲーム中に憤慨し、相手の男性を刃物で刺したとして逮捕、起訴されている。
同容疑者の母親は「息子はトランプ支持者ではない。以前にもあの帽子が原因で暴力事件に巻き込まれたことがあるのに、なぜ帽子を被り続けているのか理解できない」と話し、擁護している。