【3日付NBCニューヨーク】ニューヨーク州上院議員候補のジェシカ・ラモスさん(民主)は同日、ニューヨーク市内の親は、地下鉄の遅延で1日平均17ドルを余分に支払わされているとの調査結果を発表した。
市内でプリスクールを運営するグレゴリー・コールズさんは、子どもを迎えに来るのが5分以上遅れた場合、職員に時間外労働賃金を支払うため、保護者に30ドルの罰金を徴収する規則があると説明する。ラモスさんはこうした余分な負担を1日平均17ドルと割り出し、「地下鉄を運営するニューヨーク州都市交通局(MTA)にとっては数分の遅れなど大したことではないかもしれない。しかし、全ての働く親にとって1分1秒は死活問題」と主張。対立候補で現職のホゼ・ペラルタ上院議員(民主)も「この件に関しては非常に関心がある」と話している。
MTAなどの監査に当たるスコット・ストリンガー市会計監査官は、公式な分析ではないとしながらも、同調査結果は信憑性があると指摘。活動家らは、解決策として親が負担する余分な費用をMTAが全額弁済するよう求めている。MTAは「政治的なスタンドプレーには興味がない。利用者により良いサービスを提供することに注力するのみ」と述べるにとどまった。