ドラァグクイーンが読み聞かせ LGBTQへの理解促進

 【7日付amニューヨーク】多様な性の形に親しみを持ってもらおうと、クイーンズ図書館で3歳から8歳までの子ども向けにドラァグクイーンによる読み聞かせが行われることが決まった。
 9日から今月末まで週に2回、ウッドサイド分館を含む数カ所で開催される。カリフォルニア州サンフランシスコ市で始まったこの取り組みは、今年3月に初めてニューヨーク市に上陸、会場となった同図書館のジャクソンハイツ分館には200人以上の子どもや保護者が集まったという。ウッドサイド分館の読み聞かせは予約不要だが、12日は人数制限があるという。
 同性愛者であることを公言しており、LGBTQ支援を率いるダニエル・ドロム市議会議員(民主)は「(ジャクソンハイツ分館では)子どもたちは派手な衣装やメイクに興味を示していたが、幼いころから社会が押し付ける性別の垣根を越え、多様な指向に触れてほしい。また、より寛大な心を育み、自分自身が感じるままに自分を表現しても良いということも学んでほしい」と話している。
 図書館は利用者減少が指摘される中で、さまざまな取り組みを通して地域貢献を目指している。マンハッタン区西53丁目図書館では障害のある子どもたちに向けての読み聞かせが行われる予定。

6-1_2