理由なく万引き犯扱いは人種差別 ウィリアムズバーグの古着店に抗議

 【12日付NY1】ブルックリン区ウィリアムズバーグの古着店、アマルコルド・ビンテージ・ファッション・ストア前で11日、人種差別反対を唱えるデモ行進が行われた。同店で4日、黒人客が不当な扱いを受けたことが発端。
 同区在住の弁護士、ナンシー・ベダードさんは娘と同店で買い物中、白人の女性店員から「商品を盗んだ」と疑われた。同店から通報を受けた警官が駆け付け、2人は手錠を掛けられた。しかし、2人の所持品から、盗まれた商品は見つからなかった。
 黒人であるベダードさん親子は、同店での扱いは人種差別に当たると主張。「明確な基準や理由なしに犯罪者扱いされることは、無実の人を危険にさらすことになる」と憤った。
 デモの参加者らは「黒人であるだけで脅威にさらされるべきではない」と声をそろえた。一方で、常連客の女性は「店は20年にわたりここで営業し、店員は皆親切。不買運動は不公平だ」と同店を擁護した。
 同店の代理人弁護士は「人種差別ではない。店員は、親子を万引犯だと責めていない」と反論。また、防犯カメラには試着室から出てくる親子が映っており、入ったときよりも出てきたときの方が手にした商品が少なく見えたため、確認するために質問したと説明している。

「同店のインスタグラムより」

「同店のインスタグラムより」