「車間狭め、交差点短く」再設計案 パークスロープ事故現場で市長

 【5月30日付メトロニューヨーク】ブルックリン区パークスロープ9丁目で3月、横断歩道に車が突っ込み幼児2人が死亡した事故を受け、ニューヨークのデブラシオ市長は5月30日、事故現場で記者会見を開き、9丁目道路の再設計案を発表した。
 市運輸局のポーリー・トロッテンバーグ局長によると、同道路は車線が広く車のスピードが出やすいだけでなく、運転手の注意も散漫になる傾向があった。再設計案では、プロスペクト・パーク・ウエストから3番街にかけて1マイル(約1.6キロメートル)の自転車専用車線を両側に設け、車線を狭める。また、同道路の交差点の距離を短くすることで右左折のスピードを下げ、路上の二重駐車を防止する。具体的な設計デザインは同局が住民との集会で発表予定。地域委員会でも説明し、住民の理解を得て今夏着工したい考えだ。
 また同市長は州議会に対し、今月期限切れとなる、公立学校通学路でのスピードカメラ使用の延長を訴えた。通学路の定義を拡大し、スピードカメラを150カ所に新設して倍増させた上で、2022年まで使用を継続したい意向。

事故現場を訪れるデブラシオ市長(中央右)(photo: Michael Appleton/Mayoral Photography Office)

事故現場を訪れるデブラシオ市長(中央右)(photo: Michael Appleton/Mayoral Photography Office)