【5月31日付ABC13】ニューヨーク州はビールやハードサイダーの製造販売大手、アメリカン・クラフト・ブリュワリーが、州内で無許可の商品を販売していたとして97万5000ドル(約1億1000万円)の罰金支払いを命じ、同社は5月31日、支払いに同意した。マサチューセッツ州ボストン市を拠点とする同社は「サミュエル・アダムズ」や「アングリーオーチャード」などで知られるが、いずれも無許可販売だったという。
ニューヨーク州法では、州内で販売する酒類は銘柄ごとに州酒類販売当局に届け出をし、販売許可を得ることが義務付けられている。同局によると、同社の売り上げのうち140万ケース以上に相当する約2400万ドル(約26億3000万円)は無許可の商品から得ていたという。
2016年2月の調査で、同社が州内で販売する商品のうち許可を得ていた銘柄は「ツイステッド・ティー・サマー・ブルーベリー」のみであることが発覚。同社は警告に対し、「他の商品も許可申請中」と回答するにとどまっていた。今年に入って同局は本格的に調査を開始、無許可商品の実態を把握した。
親会社のボストン・ビール・カンパニーは地元メディアに「事務的なミス」と釈明している。