【13日付amニューヨーク】2015年3月に起きたガス爆発事故により3棟のビルが崩壊したマンハッタン区イーストビレッジの跡地にこのほど、高級コンドミニアムの建設申請が提出されたことで、物議を醸している。
ネクサス・ビルディング・ディベロップメント・グループが市の歴史的建造物保存委員会に提出した、モリス・アジミ設計事務所による完成予想図によると、同区2番街の東7丁目に建設予定の灰色のレンガ造りの7階建てビルは、各階に床から天井まである大きな窓と、角窓が設置され、1階は店舗、上階は21戸の住宅となる。
同地域を管轄するグリニッチビレッジ歴史保存協会のアンドリュー・バーマン会長は「提出された設計案は、イーストビレッジの歴史的景観保護区にふさわしい建物ではなく、ソーホーの新しいビルのよう。恐ろしい事故が起きたこの場所には適さない」と述べた。同協会は、新たな建築物を被害者の慰霊碑とするつもりはないが、何らかの形で事故の記憶を残す方法を模索しているという。計画を実行するには、地元の地域委員会の承認が必要。
ガス管の違法工事が原因の同事故では2人が死亡、13人が負傷し、ビルの所有者を含む5人が過失致死罪で起訴された。