【15日付PIX11】ニューヨーク市警察(NYPD)は今夏、市内の犯罪率が高い地域を巡回する警官を通常より約300人増員し、警備体制を強める。15日から開始、9月3日まで続く。
4年連続で実施されるNYPDの犯罪撲滅計画「サマー・オール・アウト」。対象地域はマンハッタン区ハーレムの第32分署、ブロンクス区モットヘブンの第40分署、同区サウンドビューの第43分署、ブルックリン区イーストフラットブッシュの第67分署、同区ブラウンズビルの第73分署、同区イーストニューヨークの第75分署、クイーンズ区ジャマイカの第103分署、スタテン島セントジョージの第120分署の各管轄区と、ブロンクス区メルローズの公共住宅周辺。各区域に約35人の警官を割り当て、主に犯罪発生率が高い深夜の時間帯の巡回を強化する。
市内の犯罪は減少傾向にあり、夏季の犯罪発生件数も同計画が奏功し、4年連続で減少。昨年は殺人事件が30%、発砲事件が47%減少したと報告されている。
テレンス・モナハンNYPDチーフは「たとえ犯罪の数が減少したとの統計が出ていても、全ての市民が安全だと感じているわけではない。治安向上のためには市民の協力が不可欠だ」と述べた。